ピアノ③

ピアノの自主練を始めて3か月目に突入した。

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今より下手になりたくなくて わりと真面目に練習してるつもりだけど、飽きっぽいから突然ブームが去るかもしれない。できればもう少し続けたいので、セルフ喝を入れるために経緯や動機等をメモしておく。

なお、私はブログを書くのに半日以上かかるのですが、ピアノも練習しないといけなくて(?)時間が足りないので、ひたすら箇条書きです。これだけ書いておきながら、来月あっさりピアノから離れてたら笑ってやってください。

 

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△ サムネイル用に、お馴染み?の全音楽譜の表紙右上部分

 

◾️経緯

昔ピアノを習っていて、いつか再開させたいと思っていたけど、その気持ちが急に高まったのが2024年2月だった。

2月中旬にブログでピアノのことを書いてから猛烈にピアノが弾きたくなって、勢いで 2月末に体験レッスンに行った。久々のピアノは楽しかったけど、pの音量のつもりがfffになったりと衝撃も大きかった。まあ楽器って「1日サボると3日戻る」と言われるので、十数年ブランクがあれば単純計算で40年近く戻る。もはや生まれてもない。

体験レッスンの先生も同情してくださったのか、とりあえずハノンを勧めてくれた。「ピアノ=習い事」と思い込んでいたけど、そこで初めて一人でも練習できると気付いた。数日悩んで3月頭に電子ピアノを購入。あの先生にはものすごく感謝しています。

 

◾️理由

・昔挫折したラヴェルをちゃんと弾いてみたかった。2月にブログを書いているときに「私、こんなにラヴェルの曲が好きなのに、なんで1曲も弾けないんだろう?」と我儘プリンセスのような思考回路になった。誰かに聞いてほしいとか発表会に出たいとかは一切ないけど、人生一回くらい自己満レベルでラヴェルを弾きたかった。この理由が一番大きいかも。

スマホの閲覧時間を減らしたかった。最近のSNSは、怒りや説教、PRばかりで鬱陶しいのに、素敵な方々の日常を覗かせてもらえたり、たまに有益な情報も得られるから見続けてしまう。別にスマホとピアノで優劣はないけど、ピアノの方がなんか良い気がする。目はラクになった。

・近年のコスパタイパ主義のなか、継続して努力できることって尊いなと思うようになった。芯がある人に憧れる。

・趣味が消費に偏っているのをどうにかしたかった。外食、芸術鑑賞、ショッピング等々は多分ずっと好きだけど、自分がエサを待って口をパクパクさせている金魚みたいだと感じるときもあった。食事に関しては、数年前から夜のコース料理もアフタヌーンティーも量が多くて苦しい。半年前に初めて聴いたベルリンフィルは、耳だけ肥えて傲慢になったのか、あまり感動しなかった。ハイブランドもときどき買うけど、人間本体が素敵になるわけじゃないのに、なぜ欲しくなるんだろう?(実は新たに欲しい物ができて、タサキのピアノシリーズのリング…自分の物欲と二枚舌ぶりが怖い)

・容姿の衰えを痛感した。去年の秋冬、抜け毛が異常に多かった。一時期はスマホで頭頂部の自撮りをしたり、エスカレーターの下段にいる人の分け目を凝視したりと不審な行動を取っていた。髪は唯一好きなパーツだったのに、今や要注意パーツ。ケアはするとして、確実に劣化する自分の要素を好きでいるのは控えようと思った。

・ボケ防止したかった。外見が老いるなら中身も老いるはず。ピアノは指を動かしたり、複数の音を聞いたりと忙しいので、頭の体操にはなってそう。

・体系立てられたものに惹かれるようになった。仕事は、意味不明な業務が何の脈略もなく始まることが多くて疲れる。あと、自分が頭良くないのは大前提として 勉強とピアノって似てると思った。例えばTOEICでいう英単語はピアノのハノン、文法はツェルニー、長文はショパン等。

・並の大人が真面目に練習したらどうなるか興味があった。ピアノを辞めてから国立大学受験、社会人になってから何度か資格受検をして、自分で考えて淡々と取り組めば成果が出ると分かった。ピアノでも同じことをしてみようと思って…と偉そうに書いたものの、旧帝大じゃないし簡単な資格しか取ってないです。SNSだと、みんな賢くて立派な職に就いて稼いでるように見える。しかも美人。良いよなあ。

 

◾️懸念点

・お金がかかる。電子ピアノ代、楽譜代、ピアノスタジオ代諸々。もし習い事するならレッスン代も追加。5,6年前に実家が引っ越して、ピアノ本体と楽譜一式を処分したのが惜しい。買い直したハノンが1,430円もして驚いた。あとは今の家が狭くて壁が薄いのが嫌になってきた。ヘッドホンなしで弾きたい。引っ越したい。最近、実生活でもSNSでも自宅購入の話をよく聞くので羨ましい。

・お金にならない。今の職場で定年まで働くところがイメージできず、それなら数年以内に転職しないといけないのに、呑気にピアノしてて良いのか? 気になる資格も2つほど残ってるけど大丈夫? 長年コンプレックスの英会話もどうする?

・実生活でも役に立たない。ピラティスや料理なら言うことなかったのに、体験に行ってもピンとこなかった。まあ、運動系は 運動音痴だし外で着替えるのが嫌いだし、料理は 面倒だし日々の食事にこだわりないし、ハマる要素がなかった。ただ、ピアノ弾くにも姿勢や筋肉は重要みたいなのでストレッチや筋トレは必要そう。

 

⚫︎以下、最近の新しい懸念点

・人との会話のネタが減る。ピアノに興味ない人が大半だから、話題に出しても特に盛り上がらない。かと言って、詳しい人だったら私が知識不足で付いていけない。

・そのへんにピアノが置いてあって「弾いて~」と言われても対応できない。暗譜で ある程度弾ける持ちネタ曲がある人って相当上手だと思う。

・手のひら、肘下、二の腕に筋肉がついた。数年前、腹筋を縦3つに割ってみたくてプランクをしまくった時期があったんだけど、一応うっっっすら割れて満足して急にやらなくなったら、数週間後かつてなくお腹がボヨンボヨンになった。ピアノも同様、突然辞めたら手や腕が太くなりそう。お腹と違って人目に付くし嫌すぎる。

・外出とピアノを天秤にかけるようになった。1日サボると指が重くてリカバリーに2時間くらいかかる。2日サボると指が固まって2日必要。3日サボったことはないから分からない。せっかく練習して微妙に上手くなった分がマイナスになるのが憂鬱で、若干フットワークが重くなった気がする。ワシは一体何を目指しとるんや…

 

◾️まとめ

現金な性格なので、ピアノを再開するために何個も理由が必要だった。しかも、年単位のゆるい趣味にしたかったのに、当人比ハイペースで練習しすぎた。練習は裏切らないというより、サボリは裏切らないと思ってしまう。一回サボったらそのまま辞めそう。

でもピアノは再開できて良かった。ずっと頭の片隅で、いつ自分がピアノを再開させるのか気になっていたので、いったんクリアできて晴れやかな気分。それと、10年以上ブランクがあっても 2か月・150時間弱でツェルニー30番+α までなら戻ると肌感覚で掴めたのも収穫だった。

あと、毎日楽器を練習できるアラサーOLって世間的には恵まれてるんだろうなとも感じた。上を見れば際限ないけど、少なくとも心身ともに健康で、自分のために時間を使えて、経済的に困窮まではしていない。

人生いつ何が起きるか分からないし、ピアノに限らず、自己完結できる興味関心事は さっさとやった方が良いなと改めて思った。「40歳が寿命・30代は老後」と捉えて、今の自由を享受しまくって過ごしたら、悔いの少ない人生になりそう。まあ言うのは簡単だけど、いきなり頑張ると私は息切れするかな…ほどほどに欲張りになりたいです。