ピアノ②

2024年3月頭から完全自己満でピアノのリハビリをしています。丸2か月ほぼ毎日自主練した結果、大元が下手だったこともあり、体感7割ほど戻ってきた気がする。ただ、自分は飽き性なので突然練習するのを辞めて、また数年後にピアノ弾きたいとか呑気に思ってそう。そのときの参考とするため、今回の練習内容や所感を 資格勉強の合格体験記のような形式で記録しておく(何も合格してませんが)。

世の中にはピアノが上手な方がたくさんいらっしゃるので一応保身で、何言ってるんだこの人???的な箇所がいくつもあると思いますがご容赦ください。

 

△ グランドピアノの交差弦。美しい〜

 

◾️当面の目標

一番の目標は、ラヴェルの曲をそれっぽく弾くこと。でも、何を弾くにしても指が回らないと全然楽しくないので、基礎からやり直すのも目標。経緯や動機等は別記事にメモ形式でまとめた。文末にリンクを貼っているので、活字中毒かつ時間を持て余している方は もしよろしければご笑覧ください。

 

◾️昔の自分のレベル感

恥を忍んで公開…後で消すかも。正確には覚えてないけど、ツェルニー40番まで練習したと思います。弾きこなせてたかは不明。子供の頃は、意外と習い事や塾や部活で忙しかったのと、ピアノが好きじゃなくて やる気がなかったので、毎日1時間も練習していなかった。中高生のときは、練習せずにレッスンに行ったことも多々ある。先生の時間と親のお金を無駄にして申し訳なかった。

まとめると、普通の学校の同級生よりは多少弾けるけど、3~17歳まで習っていたわりに弾けない。音感としては複数同時での判別不可。音楽理論は全く知りません。

 

◾️使用機種

・電子ピアノ CASIO Privia PX-S100

電化製品屋さんで軽く試奏して、ネットでポイント駆使して購入。鍵盤が軽すぎないのと、メトロノームや録音機能があるのが良いなと思った。あと、ヘッドホンを使えば夜でも練習できるのが嬉しい。でもヘッドホンは耳が悪くなりそうだから、音量MAXにして肩かけして音漏れを聞くという謎スタイルでやらせてもらってる…。それから、折りたたみの台座と椅子を選んだので、強く弾くとグラグラ揺れるのが怖い。ケチらない方が良かった。

・グランドピアノ YAMAHA C1X〜C6X のどれか

当然自宅にグランドピアノは無い。1,2週間に1回、ピアノスタジオに行っている。電子ピアノで弾けたつもりになっていても、グランドピアノでは弾けてないことが多々あって、毎回「うわ~・・・」と思う。周りを気にせず大きな音が出せるところが良いのと、鍵盤のハンマーの動き等を観察できるのが面白い (私の左手の薬指はかなり軟弱でして、ハンマーの動きも弱々しい)。

 

◾️使用教材と意識したこと

全音ハノン: 毎日使用。均一と脱力を意識

全音ツェルニー100番: 2週間使用(1周)。結構簡単だったので、初見の練習と思っていたのと、ミスタッチしないように気を付けていた

全音ツェルニー30番: 1か月使用(2周)。指定テンポは諦めて7,8割。ミスタッチなしも諦めて、数ミスならOKとした。楽譜冒頭の解説はちゃんと読む

全音ツェルニー40番: 使用中。指定テンポは本気で無理。5,6割が限界の曲も多数。私にとっては普通に難しい

全音ラヴェル ピアノ作品全集 第1,3巻: 使用中。詳細は割愛

全音バッハ インベンションとシンフォニア: 買ったけど積読状態

※電子ピアノのオマケ楽譜: 色んなレベルの色んな曲が60曲載っている。あまり弾かないようにしてるけど、適当に弾く分には楽しい。上達具合のチェックにも使える

 

◾️練習時間

・3〜4月後半: 基礎練習だけしていた。平日 1〜2時間、休日 2〜3時間(朝15分だけの日もあった)

・4月後半以降: 基礎練習は継続しつつ、ちゃんとした曲も解禁。平日 1〜2.5時間、休日 2〜7時間

 

◾️練習内容  ※長いです

【3/4の週】

<3/4,5> ネット注文した基礎の楽譜一式が届いてなくて、電子ピアノのオマケ楽譜を弾いていた。全然弾けなくて前途多難だなと思った。ブルグミュラーは辛うじて弾けた。

<3/6> 楽譜受取

・ハノン: 1-20のうち5つずつ ♩=60,80(,108)

ツェルニー100: 最初の方は簡単だったから飛ばそうかなと思ったけど、一応自分のお金で購入したということで1周だけすることにした。

[所感] 左手の薬指と小指の筋肉が 左腕のどこに繋がってるか分かるくらい痛かった。肩凝りも酷かった。特に週の前半は肩が上げづらくて四十肩かと焦った。毎日上達を感じられて楽しかった。

 

【3/11の週】

・ハノン: 1-20まで ♩=80,108 (108はかなり微妙)、21-31のうち5つずつ ♩=80 きつい

ツェルニー100: 50番あたりから突然難しくなる。何回か部分練習・通し練習しないといけなくなり、進捗が悪くなる

[所感] 肩は凝らなくなった。左手に不必要に力が入っているのをどうにかしたいけど、よく分からない。ヘッドホンを耳に付けていて耳が少し痛かったので、1日休んだ。すぐに治ってホッとした。

 

【3/18の週】

・ハノン: 1-20まで ♩=80or90,108

ツェルニー100: 3/20終了

ツェルニー30: 毎日2,3曲ずつ。指定のテンポが速すぎて絶望。ネットで調べて7,8割目標にした

[所感] 相変わらず左手の薬指が弱い。ハノンは 指定の♩=108で頑張ってみたけど、右手が暴走するようになった。正直右手はそこまで問題視してなかったので焦る。1日だけ練習しなかった日があって、翌日、感覚を取り戻すのに時間がかかった。

 

【3/25の週】

・ハノン: 1-20基本♩=108 無理ならテンポ落とす、21-31 5つずつ ♩=90,100

ツェルニー30: 13番くらいから1日1曲しか無理になった。ノーミスも無理。前日に予習・翌日に復習を追加

[所感] 休日出勤で土日とも弾かなかった。2日休んだ後は指に鉛が載せられた感覚で、回復に2日かかった。でも、1か月経過して初週よりは断然指が回るようになった。手のひらの小指側が厚くなってきたのと、肘下が硬くなってきた。

 

【4/1の週】

・ハノン: 1-20♩=108、21-31 ♩=100、32-38 ♩=60

ツェルニー30: 1曲ずつ 4/6終了

[所感] 伸び悩んでると思っていたけど、初日に弾いたオマケ楽譜を弾いたら、それなりに上達してると実感した。脱力の一歩先と言ったらいいのか、手首の旋回や腕の重みで弾ける感覚。ただ、めちゃくちゃ弾きやすくなった曲と、ちょっとだけ弾きやすくなった曲があって、前者はベートーヴェンシューベルト、後者はショパンドビュッシーだった。ネットで調べたら、ツェルニーベートーヴェンの弟子、シューベルトベートーヴェンを尊敬していたみたい。系譜が違うと遅ればせながら気付いて、ラヴェルの楽譜を注文。あと、週末に映画館でバレエを観て、音の入り方や拍の使い方等、素人ながら勉強になった。

 

【4/8の週】

・ハノン: 1-20♩=108、32-38、39(音階 全12ページ)毎日2ページずつ増やす♩=70

ツェルニー30: 2周目。1日数曲ずつ。1周目より弾けるけど、1周目にミスして適当に済ませたところは2周目でも絶対ミスする

[所感] 週の後半、職場の苦手な先輩が蒸発(2回目の急な休職)して、モヤモヤとイライラが止まらず練習時間が減った。下手になって最低。

 

【4/15の週】

・ハノン: 1-20♩=108、39-43 ♩=70

ツェルニー30: 2周目 4/18終わり

ツェルニー40: 1日2,3曲ずつ。7,8割の速度でやろうとしたけど、6割でしか無理

ラヴェル ソナチネ,クープランの墓: とりあえず軽く譜読みだけ。どちらも1番ならテンポ落とせば弾けるかもと思った。楽譜の解説文に共感しまくりだったので、まずはクープランの墓 1番を練習することにした

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[所感] 昔、力不足で諦めたラヴェル、今回はツェルニー40番を一通りしてから取り掛かろうと思っていた。でも先日からラヴェルツェルニー系列ではない気がしていたので、ラヴェルも並行して弾いてみることにした。吉と出るか凶と出るか賭け。久々のラヴェルはやっぱり難しかった。和音が予想できないのと、両手を重ねて弾く感じが独特で弾きづらい。的外れだったらすみません。

 

【4/22の週】

・ハノン: 1-20 ♩=108、39 ♩=80、40-43 ♩=70

ツェルニー40: 1曲につき2,3日かけないとまともに弾けなくなってきた

ラヴェル クープランの墓 1番: 何度も音源は聴いていてメロディーは分かってるのに、なかなか弾けない

[所感] ラヴェルを解禁するまでは、修行みたいで辛いと思う日が多かった。今も普通に下手だから楽しいとまでは思えないけど、自分で好きな曲の音を出力できるのが面白い。でも、もっと綺麗に弾けたら良いのになあとは常々思う。今、ツェルニー40番で結構つまずいているので、昔もそのレベルだったのかな。大人が子供時代のレベルを超えるのは簡単ではないだろうし、地道に練習するしかない。

 

【4/29の週(GW)】

・ハノン: 1-20 ♩=108、39 ♩=90、44-60 数曲ずつ

ツェルニー40: 2,3日かけて数曲ずつ。全然弾けなくて正直楽しくない。楽譜の解説に「音楽的に秀でているとは言えない」と書いてあって、譜面に全責任を転嫁したくなった。耐えてくれ自分~

クープランの墓1番: 2ページずつミスタッチなく弾けるように練習。できないところは20回ほど弾いて、弾けるようになったりならなかったり…

・その他: 先週と同様

[所感] GWだったので、予定がない日は6-7時間ほど弾いていた。昔もこのくらい練習すれば良かったなと思う反面、昔の自分には無理だったよなとも思う。好きな曲もなかったし、コンクールで良い賞を獲りたいとかもなかったから。正直今も90→100の作業は好きじゃないので(もちろん0→1も苦手) 結構しんどいけど、せっかくだし続けてみたら~と他人事のように思っています。

 

◾️結果と今後

クープランの墓 1番は、楽譜にかぶりついて、テンポ6割・ミスタッチ6か所くらいで弾けるようになった(ミス多い?)。毎回同じところで必ずミスするので、もう癖付いてしまった気もしなくはないけど、少なくとも5月中は練習継続しようかな。後で録音してチェックして、それなりに弾けてたら激甘自己判定でマルにしたい。

ラヴェルで何か1曲弾けたら満足するかと思っていたけど、多少指が回るようになったからか、ついでに弾いておきたい曲がたくさん出てきた。ラヴェルの「クープランの墓」の他の曲、「ソナチネ」の数曲は弾けそう。ドビュッシーの「ロマンティックなワルツ」等も弾けるかも。

難易度無視していいなら、ラヴェルの「水の戯れ」「道化師の朝の歌」、ショパンの「スケルツォ」「バラード」も憧れる。現状、全音楽譜の分類で「中級 第3課程」〜「中級 第4課程」だと思うけど、「上級 第5課程」まで到達しないと厳しそう。全く自信なし。

あとは、昔の方が、音型の切替・音の跳躍・左手の連符に対する処理能力・記憶力と集中力・ミスの誤魔化しスキル等があった気がする。仕事で言う実務経験的な感じで、適当ではあったけど何曲も弾いてたからかな? それから今も昔もペダルがよく分からない。いよいよ習いに行くしかない?

ただ、楽器の練習って、今流行りのタイムパフォーマンス面では最悪だなと身をもって感じたのと、そろそろ自分自身が練習に飽きてくる頃かも。数か月先の自分がどうしてるか、全く想像できなくて逆に面白いです。

 

◾️余談

今回のGWは10連休だった。のに、電車で1時間以上の場所さえ出掛けなかった。本当はヨーロッパのツアー旅行に行きたかったけど、一緒に行く人が見つからず断念した。正直一人でも参加できると思うけど、誰かと行った方が後日思い出話ができて得とかいう話を何かで読んで、妙に納得してしまった。ちなみに平日3日間は自主的に休んだわけではなく、貴重な有給を半強制的に消化させられている。自由に休ませてくれ。

話が逸れた。ヨーロッパから気持ちを切り替えようとしたら、いつのまにか切り替えすぎてしまったようで、国内旅行でプチ贅沢するよりも、実家でダラダラするよりも、近所のカフェでのんびりするよりも、ピアノの練習がしたいという個人的に異常事態となった。まあこれはこれで面白いかと思って、遠出しないGWを過ごした。

でも、SNSで相互の方がお一人でヨーロッパ旅行されているのを見て、やっぱり私も旅行に行けば良かったかなとは思った。ヨーロッパの空気からしか得られない何かがある。最近は、下手なりにピアノの練習を続けて、何かしら音楽をしている状態で、音楽の都ウィーンに行ったら超素敵じゃない?練習頑張った方が良いんじゃない?と強めに自己暗示をかけている。

 

▼関連記事

経緯や動機等を備忘録として残しています。

lavalse-2.hatenablog.com

 

クープランの墓 音源

お聴きになったことがなくてご興味あればぜひ。私が延々練習してる1番(PRÉLUDE)は、たったの3分です。


www.youtube.com