飛行機

先日、人生最初で最後であろう飛行機のファーストクラスに乗ってきました。

学生時代から、いつか国際線のビジネスクラス以上に乗って海外旅行に行ってみたいという密かな野望を抱いていた。ただ、私もそれなりの年数を普通の内勤OLとして働いてきて、さすがに現世では縁がなさそうだなと悟った。マイル修行も一瞬考えたけど、破産しそうな気がして辞めた。

それでも好奇心は収まらず、20代のうちに国内線で体験してみることにした。頭では北海道や沖縄等に行った方が良いと理解していたけど気分が乗らず、4,5か月前に東京での予定が決まったタイミングで、羽田-伊丹の超絶短距離路線の航空券を確保。ある意味、究極の無駄遣い贅沢。絶対忘れたくないので、文章に残し、大脳皮質に刻み込む!

 

◾️搭乗記

①保安検査

羽田空港第1ターミナル3階に上がってすぐの「JALグローバルクラブ専用保安検査場」で搭乗手続き。

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JGC会員ではない人間が入って良いものか早速迷う。一般の保安検査場も空いていたので、そちらに行こうかなと思ったけど、その日の私は、東京文化会館パリ・オペラ座のバレエを観てきたばかり。ガルニエ宮の残り香で何とかなる(?)と気合を入れて一歩踏み出した。まあ、その30秒後には、搭乗チケットのQRコードがうまく反応しなくて挙動不審になっていたのですが…

保安検査場は、全体的にダークブラウン基調で高級感があった。当たり前だけど、保安検査の内容自体はいつもと同じ。そして後で気付いたけど、こちらとは別でファーストクラス専用の保安検査場が存在したみたい。もうこれ以上仰々しいエリアに潜入する勇気はなかっただろうから良しとする。


②ラウンジ

入ったことのある方も多いだろうけど、ご存知なければJAL | ダイヤモンド・プレミア ラウンジ(羽田空港国内線ラウンジ) をご覧いただくのが手っ取り早い。以下、自分用にまとめておく。

保安検査場を出てすぐのところに、ひっそりとダイヤモンドプレミアラウンジとサクララウンジの入口がある。参考までに、前者はJALダイヤモンド・プレミア会員と国内線ファーストクラス搭乗者のみが利用できて、後者はナントカステータス以上の所有者とナントカ会員資格所持者なら利用できる、らしいです。

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自動ドアの中に入ると、ダークブラウン基調の内装×オレンジっぽい照明のエスカレーター乗り場が目に入る。写真を撮り忘れたけど「羽田空港 JAL ラウンジ エスカレーター」等と検索したら多数ヒットする。

エスカレーターを登って、カウンターでちょっとした手続きを行う。

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一応入場権はあるので、ダイヤモンドプレミアラウンジにお邪魔しました。

△ 高級感漂うロゴを横目に進んでいくと、芸術的な松にお出迎えいただける。ドラゴンっぽい(適当)


ダイヤモンドプレミアラウンジとサクララウンジの差異は、軽食の有無、飲料の種類、マッサージチェアの有無とのこと。

軽食は、機内食が控えていることを考慮して「JAL特製焼きカレーパン」と「オニオンスープ」だけ頂いた。夜の便だったせいか品数が減ってそうだったけど、ちまきおにぎり、メゾンカイザーのパン、お味噌汁等があり、どれも美味しそうだった。ちょっと良さげなお酒もあった。

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△ 夜の滑走路って本当に良い。コックピットや管制塔から見える景色はどんなに素敵だろう…

食べ終えたら、貧乏性を発揮してサクララウンジも散策。たしかに軽食は置かれていなかったけれど、室内の雰囲気はほぼ同じ。強いて言うなら、お手洗いの広さが少し違ったかな。

個人的に空港のラウンジでは、飲み物がもらえて、スマホが充電できて、ゆっくり座れたら万々歳なので、普通のクレジットカード等で使えるラウンジで充分だなと思った。仕事で慌ただしい時や長期休暇で混雑してる時なら、莫大な恩恵を感じられるのかもしれない。


③搭乗

ナントカ会員の方々と一緒のタイミングで、ファーストクラス単発利用者も優先的に搭乗させてもらえる。それにしても会員の方々って世の中に大勢いるんだなと驚いた。皆さんのお勤め先を聞いて回りたい、あわよくば転職したい。いや、そもそも働く必要ないパターンか?


④フライト

⚫︎機材

B787-8。でかくてかっこいい。全長56.7m、総座席数291だそうです。個人的には、もう少しスリムな機材も好き…具体名は忘れてしまった。思い出せたら追記したい。

⚫︎座席

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△ 降機の際に撮影。搭乗直後はそわそわしすぎて写真を撮れなかった。張りのある黒革でシック。座席を調整して、足を伸ばしたりもできる。

着席して数分後、CAさん2名が代わる代わる「○○様、本日担当させていただく□□です。よろしくお願いいたします」とご丁寧に挨拶しに来てくださった。内心、冷やかしで乗るものじゃなかったかも~分不相応なことしすぎたかも~と焦りまくり。コートを預かってもらい、機内食のメニューを決めて伝える。離陸前からスチームオーブンの稼働音が聞こえた。

⚫︎機内食

メニューは写真のとおり。飲み物は、ソフトドリンクのうち厳選おすすめドリンク「山形代表 ら・ふらんす」を選んだ。衝立を挟んで隣りの座席の男性はシャンパンを頼んでいらして、優雅そのものだった。

離陸してすぐに機内食。中華大好きだから嬉しい! 美味しかった〜(白米は普通)。それから写真には写ってないけど、使い捨ておしぼりが異常に分厚かった。

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食後のお茶タイム。

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⚫︎時系列

スマホの写真撮影時間を元に、48分間のフライトを振り返る。

0:00 離陸、0:10 機内食配膳、0:30 機内食撤収および食後のお茶、0:38? 着陸準備、0:48 着陸

改めてスピード感半端ない。食べるのが遅い人は完食できないと思う。CAさんも超忙しそうだった。元々お願いする気はなかったけど、この区間でログブックを依頼するのは無謀。

 

⑤帰宅後

Flightradar24でおさらいして、最後まで楽しみ尽くす。相変わらず素晴らしいアプリ。

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野望(の一欠片)を叶えた感想としては、やはりファーストクラスは長距離路線に乗ってこそ真価が発揮されるのだろうなということ…でも、十数年来の好奇心を満たせたという意味では大きな価値があった! これからは清々しい気持ちでエコノミークラスに乗れそう。

 

 

◾️余談1: ちょっと珍しい飛行機体験

ブロッケン現象

2020年11月の伊丹-那覇線で「ブロッケン現象」を目撃できた。ラッキーすぎる。

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ブロッケン現象」とは、背後から差し込む光の影響で影のそばにある雲や霧によって光が散乱され、影の周りに虹のような光の輪が現れる現象のこと。光の輪の中に飛行機の影が入っていて、いかにも縁起が良さそうな感じ。見られる条件は、(1)太陽とは逆側の窓際の席に座ること (2)窓の下に雲や霧が広がっていること だそう。

 

伊丹空港 14R運用

2023年8月の羽田-伊丹線で、伊丹空港 14R運用の着陸を体験できた。これにはテンション爆上がり!

参考までに「14R運用」とは滑走路の運用方法のこと。多くの空港では、離着陸時の風向き等に応じて滑走路の方向を使い分けているようですが、伊丹空港付近では比較的風向きが安定しているため、滑走路の方向もほぼ固定となる。ただ、年に10日ほど、台風等で風向きが大幅に変わったときにだけ滑走路の方向が逆になり、それを「14R運用」や「逆ラン(ランウェイ)」等と呼ぶ。

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△ 詳細は、伊丹空港のサイト https://www.osaka-airport.co.jp/notices/14unyou 参照

航空管制に興味津々なので、誰かがこういう特殊な運用を決めて、関係者がそれぞれの持ち場で臨機応変に対応していると思うと痺れる。

 

◾️余談2: 乗り物関係

①鉄道

実は鉄道も結構好き。飛行機とも共通するけど、巨大な物体がシステマティックに動かされているのにグッとくる。念のため言い添えるとオタクではありません…馬鹿にしているわけではなく、自分にはオタクを名乗れるほどの知識がない。

先日の東京旅行のメインテーマはバレエ、裏テーマは乗り物だった。というわけで、行きは人生初めて新幹線のグリーン車にも乗車。広くて静かでかなり良かった。早割適用で 定価+1,000円程度だし、今後、10回に1回くらいは乗ってしまうかもしれない。

 

②乗ったことのある特急メモ

近鉄 しまかぜ(座席がふわっふわ!最高!) / 近鉄 ひのとり(冬に乗ったら、座面が暖かくて神だった) / 阪急 雅洛(追加料金なしで雅やかな気分になれる) / JR西 サンダーバード / JR西 はるか / JR西 しおかぜ / 南海 ラピート(見た目がかっこいい) / 小田急 ロマンスカー / 箱根登山鉄道(スイッチバックがギシギシ鳴ってて怖かった) etc...

近鉄 青の交響曲 は、いつでも乗れると後回しにしていたら5,6年経ってしまった。さっさと乗りに行こう。

あとは、遠方に住む友人の子供ちゃんも鉄道好きとのことで、また一緒に何か乗りに行こうという話になっている。地味に楽しみにしてるんだけど、小さな男の子っていつまでママの友達と出掛けてくれるのだろう? 彼の物心がつく前にしれっと実現させたいところです。